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子供さんやお孫さんを、多額の贈与で応援! 相続時精算でも?注意点まで詳しく解説!その4

 

許される範囲内で税金を減らす、「節税」

 

 

④子供さんやお孫さんを、多額の贈与で応援!
 相続時精算でも?注意点まで詳しく解説!

 

60歳以上の両親、祖父母から、20歳以上の子供さんやお孫さんに対する贈与は、2,500万円まで贈与税がかかりません(※)。
※相続税法21条の12。

 

※1度の贈与に限られません。
合計で2,500万円に達するまで、何度でも贈与税がかかりません。

 

また、
両親、父方の祖父母、母方の祖父母のそれぞれから、2,500万円までの贈与が無税になりますから、合計すると1億5千万円まで贈与税がかかりません。

 

ただし、
贈与した両親、祖父母が亡くなった時に、相続財産に加算されます。

 

この場合、贈与が3年以上前でも加算されます。

 

さらには、 
もらった子供さんやお孫さんが、相続や遺贈(遺言)によって財産を相続しない場合でも、相続財産に加算されます。

 

つまり、
「将来の相続税で精算します」という条件付きの贈与な訳です。

 

 

(効果)
◎子供さんやお孫さんの事業を支援できる

 

生前に、事業資金の援助や、アパート経営の支援ができるという側面があります。

 

しかし、
一般的には、相続財産は減りません。

 

 

◎相続財産が減少するケース

 

●確実に値上がりする財産の贈与

 

相続財産に加算するのは贈与時点の金額です。

 

したがって、
贈与時点と相続時点を比較して、値上がりが見込まれる場合は、相続税が割安になります。

 

もっとも、
値上がりが「確実」かどうかの見極めは、難しいですが。

 

 

●家賃収入による財産増加をストップ。

 

例えば、
「アパートの贈与」は、検討してみる価値大です。

 

アパートの家屋は、確実に値下がりします。
しかし、
一概には言えませんが、値下がりする金額はそれほど多くはありません。

 

なお、
アパート(家屋)の贈与金額は、貸家という評価(※)で、70%で計算します。
※財産評価基本通達93。

 

したがって、
値下がりによってする金額も70%になります。

 

また、
アパートの敷地(土地)は、一般的には値上がりすることが多いため、敷地の贈与を併せて検討する余地もありそうです。

 

さらに、
アパートのような収益物件の贈与は、収益、つまり、家賃収入を移せるというメリットがあります。

 

アパートの贈与以後の家賃収入は、子供さんやお孫さんの収入になります。

 

この結果、
家賃収入による財産の増加をストップできます。

 

 

いずれにしろ、総合的な検討が必要です。

 

 

 

(注)
◎効果の反対のケース

 

つまり、
値下がりが見込まれる財産のケースでは、相続税が割高になりますから、注意が必要です。

 

家屋は、値下がりが見込まれる代表例です。

 

家屋の評価(※)は、固定資産税評価額×1.0倍ですが、この評価額はわずかずつでも下がります。
※財産評価基本通達89。

 

 

◎申告要件
この特例は、申告期限内の申告が絶対です。

 

申告は、もらった子供さんやお孫さんがします。

 

申告期限は、贈与の翌年の3月15日です。
(申告期間は、贈与の翌年の2月1日から3月15日までです。)

 

 

専門的には「ゆうじょ規定」といいますが、
法律の条文は、

 

「税務署長が、申告期限内に申告書の提出がなかった場合においても、その提出がなかったことについてやむを得ない事情があると認めるときは、申告書を提出した時には、これを適用することができる。」
こんな感じです。

 

相続時精算課税の条文(相続税法21条の12)には、この「ゆうじょ規定」がありません。

 

したがって、
理由にかかわらず、申告期限内に贈与税の申告書を提出しなければ、贈与税が課税されます。

 

2,500万円もらって申告期限に遅れた場合の贈与税額は、810万5千円と高額です。

 

くれぐれも、期限内の申告を忘れずに。

 

 

◎暦年課税に戻れません。
例えば、ご主人から長男に対する2,500万円の贈与で相続時精算課税を適用した場合。

 

それ以後、
ご主人から長男に対する贈与では、110万円の控除がありません。

 

したがって、
それ以後の贈与については、一律20%の贈与税がかかります。

 

ただし、
納めた贈与税は、ご主人の相続時に精算し、納め過ぎであれば還付を受けられます。

 

※このケースでは、
ご主人以外の奥様や祖父母からの贈与については、暦年課税と相続時精算課税を選択できます。

 

 

◎バランス ~ 公平な贈与!
例えば、
長男やその家族に、他の子供さんより多く贈与。
これでは、兄弟紛争の元になります。

 

子供さんやお孫さんなどに対する贈与は、公平にしましょう。

 

 

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